スポットライトの当たらないところ
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珍しく外猫の写真を載せます。
私のiPhoneには本当はたくさん外猫の写真も入っています。




この家はもう取り壊され、駐車場になっています。
この子はいつもこの縁側にてんこ盛りに置かれたフードを食べていました。




ある日気付いたら家がなくなっていました。
そしてこの子もいなくなっていました。




・・・これが外猫たちに四六時中起こる出来事です。





この子に関しては後日談があります。

餌やりさんのYさんの餌場にこの子が現れるようになり、
この子は今、Yさんのお家の子になっています。
ダニがすごくて丸刈りになったけど、ますます太って元気いっぱいだそうですよ。


Yさんは現在8頭の猫と暮らし、他に白血病の猫を2頭保護してずっと入院させています。



この子はとってもラッキーだったけど、もしYさんがいなかったら?
Yさんだからよかったけれども、まわりにそんな人がいなかったら?


カイルのことがあって以来、外猫たちの置かれた環境の不安定さにはますます不安が募ります。

Yさんの餌場の一つにも、危機が訪れています。
3頭の猫がいますが、マンションの1階に住む方がその猫たちをベランダに住ませてあげてくれています。
が、その方が末期癌です。
いつこの子たちの居場所が奪われるか分かりません。
Yさんもお引越を控え、この子たちにご飯をあげられなくなるかもしれないそうです。




昨日は別の餌やりさんのHさんから突然電話があり、「Pちゃんの様子がおかしい。病院に連れて行きたいけれどもお金がない」と。
「最低限の予算で出来る限りをやってもらいましょ」と病院をアドバイス。




別の餌やりさんNさんの現場では、もう何年も何十頭もTNRを続けて適正管理して、猫の数もたったの3頭のところで、ノーリードで犬を散歩させている人から「犬が猫の餌を食べて汚い」と激しい苦情が入り続け、あわや餌やり禁止の危機でした。
(さすがに餌やり禁止はなくなりましたが、引き続き行政とのやり取りはするつもりです。)
Nさんご自身もいつまで餌やりを続けられるか分からない状況です。




他にも私が知り合った餌やりさん達はたくさんいます。
それぞれの現場にそれぞれの苦悩があります。
餌やりをしない私は、なるべく餌やりさん達のサポートをしたいと思っていますが、あちこちに知り合いが出来れば出来るほど、苦悩も大きくなります。



Yさんのところからは5頭、Hさんのところからは2頭、Nさんのところからは7頭、私も保護しています。
いつ不安定な状況に陥るか分からない子たちを少しでも減らしたい思いでいっぱいです。



猫の保護活動と聞くと、皆様はどんなことを想像しますか?

猫風邪で目もぐちゃぐちゃの子猫を保護して綺麗にして里親さん募集したり、
センターからレスキューした子を治療して里親さん募集したり、
不遇な状況にあった子が、保護されて人を信じるようになって、素敵な家族に出会う。


私たちもやっていることですし、この活動があるからこそ、助かる命がたくさんあります。
私も毎回深く感動しますし、主軸といってもいいと思います。
素晴らしい猫たち、里親さんたちとの出逢いがあり、キラキラと宝として輝いています。


でもこれはスポットライトが当たってるほんの一部分だな、ということをときどき考えます。


実はスポットライトの当たらない部分がとっても大切です。
なにごとにも言える事かもしれませんね。





殺処分について大勢の方が注目してくださるようになった今、特に思います。
「保護する」前後の「スポットライトの当たってない部分」こそ大切。




例えば神奈川県動物保護センターは2013年度、犬の殺処分ゼロでした。
素晴らしいことです!!
黒岩知事は「ゼロ継続宣言」を出してくださったそうです。なんといいニュースでしょう!

でもね、その裏で猫はまだ1000頭殺処分されているそうです。
ここもスポットライト、当ててくださらないかな。どうか。




TNRについて、ついつい弱音を吐きましたが、TNRにおいて、一番大切なことは実は、
R(リリース)後の適正管理、だと思っています。



TNRは、捕まえて手術してリリースして終わり、ではありません。
本当に大切なのはリリース後、なんです。



私たちのような外部ボランティアがTNRしたその後も、10年以上毎日雨の日も嵐の日も、
ほとんどの餌やりさんはたったお一人で、時に怒鳴られたりしながら給餌活動を続けます。
なので私たちもリリース後のフォローはなるべく続けています。
リリース後の猫たちが元気にしているかも気になります。



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自戒の念を込めてこの写真を載せます。
この子はまだ若かった。中猫くらいでした。見ていただくと分かるかもですが片耳は耳血腫でした。
リリースせざるを得ませんでした。
餌やりさんがいて、ご飯と寝る所には困らない子でしたのでリリースを決断しました。

・・・でも数ヶ月後に行方不明になりました。

本当に何度も何度も思いました。「あのときどうして保護してやらなかったんだ」と。
私は決して完璧ではありませんし、たくさん失敗もありますし、全頭助けることはできません。

むしろ、助けてあげられない子の方がうんと多いのです。
全然ダメダメなんです。





まだ、餌やりさんがしっかりと見守ってくださる場合は安心です。


それでも、そのたった1人の餌やりさんがいなくなったら、後は猫たちが路頭に迷います。
これが今の現実です。ほとんどの外猫が置かれている現状です。
そして本当に責任を持って給餌活動を全う出来る人は非常に少ない。


「餌をやるならきちんと片付けましょう。掃除しましょう。手術しましょう。」
ええ、そう思います。その通り!

だけど、これを全部全部、たった1人に押し付けている・・・時々そんな気分になります。
どうして誰も手を差し伸べないのか。
外猫の問題は地域の問題でもあるのに。



地域猫活動においては、地域の理解と協力が必須なのに、その部分は全く手つかず状態に感じられます。
私たちも微力ながら一軒一軒訪ねて説明してまわることも多々あります。
が、話を聞いてくれるお家は多くありません。
ドアを開けてくださるお家はもっともっと少ないです。
誰も「飼い主がいない猫」の責任をとることはできません。
餌やりさんですら、難しいでしょう。




カイルのケースもそうでしたし、どこの猫も、頼りにしている餌やりさんがいなくなったら、後は悲惨な末路が待っている場合が多いんです。





どの猫も幸せになる権利があります。
それをみんなで見守ったらどうかな?と心から思います。





スポットライトが当たっていない部分、10年20年の地道な活動こそ大切にして、地域で見守っていくべきだと強く思っています。
私たちが救出して保護して里子に出せる猫はほんの一握りです。




助けを必要としている猫の数が圧倒的に多過ぎます…
本当に多過ぎますよ…



こうして殺処分が注目されている今、スポットライトが当たっていないところ、についても考えてもらえるといいな、と思う訳です。
殺処分を待つ子を救い出す前に、そんな子が出て来ない世の中になるように。
「悲惨な状況にあった猫が救われる」話は感動的です。
だけどそもそも、悲惨な状況にどうして猫が陥るのか。
そこら辺を歩いている猫たちも明日は殺処分の列に並ぶかもしれないんです。



犬の事はあまりよくわかっていないので、ここでは触れませんが、
猫の殺処分は根底から変えていかないと、なくなりません。


根っこが変わろう。




なんだか重い話をしてしまってごめんなさい。

でも私、希望は持っています。
いつの日か当たり前のように猫たちが幸せに暮らす日がくることを信じています。



いつもお世話になっている「ねこだすけ」さんの資料です。
みなさんの町会でも配ってみられるのはどうでしょう?
http://nekodasuke.main.jp/fact/fly_hajime.pdf






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平吉くん、なかなかご縁がつながらないので、思い切って村人Aさんとのらりんさんのアイディアで改名!
乱麻(らんま)くんとなりました☆
今度こそ、ずっとの家族と出会えますように。
とっても可愛らしい、甘えん坊な男の子ですよ♪
ぷっくりした口元がとってもキュートです。



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Top▲ | by tennjan | 2014-05-31 21:15
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